野球って難しい

batting.jpg 「野球って難しい」。 日本人選手として初めてメジャーリーグ通算 1,000本安打を達成したイチロー選手が発した言葉です。

 なんとなく聞き流すとただそれだけの言葉ですが、やはりイチロー選手が言うレベルですから、その世界に通じた者にしか言えない重みある言葉のように聞こえてきます。 自分に限界を作らず常に上昇志向であるが故、しぼり出された血言(新語かな?)ともいえる一言。

 分野は違うのですが、『経営って難しい』 と多くの経営者が発する場面と、それは似ているのかもしれません。 『経営って難しい』。 私だって思わずつぶやいている言葉です。 自分に限界なんて設けていなかったはずが、「もう、目一杯かなぁ…」 なんて、つい弱気になることも。 何気なく自分の発した言葉が自制を誘引してしまうことがあるのです。

 実は私も、かつては高校球児だったこともあり(半年だけですが…)、かなりの野球好き。 バッティングセンターを見つけると、立ち寄らずには居られないという性分です。 さ~て、経営の世界では、イチロー選手に笑われないように、がんばるぞ~。

『ディスポーザー』に魅せられた“開拓者”

disposer.jpg 『ディスポーザー』 という舌を噛みそうな名前を、自分自身で滑らかに言える様になったのは、ここ一年くらいのことでしょうか。

 『ディスポーザー』(キッチンのシンク部分で生ごみ処理する装置)というシステムが各家庭では当たり前となっている アメリカの生活文化を 約20年も前から日本にも普及させようと強固な信念を持ち続けた “生きざま” が綴られた本を読みました。

 これまでにも、アメリカの文化を日本に持ち込んだ二人の方と実際にお会いしたことがあります。 見るからに オーラみなぎるその両氏に共通しているのが、『ぶれない図太さ』 です。 ちょっとした遊び心も湧き、膝の後ろを折るような不躾な質問を試しに投げかけてみたのですが、さすが百戦錬磨の切りかえし慣れ。 腰も信念も座った確かな考え方に照らして、的確な言動を自然体で醸し出す雰囲気は、やはり大したものです。

 私自身、スタッフたちに対して しっかりと “ぶれない信念” をもって伝え切れているだろうか。 我がふりを見直すきっかけとなりました。 どんな状況にあっても、スタッフたちが安心して頼ってくれるような自分の ”考え方” や ”信念” を築いておかないと。 トップがゆらゆらではいけませんから。

ガチャガチャ

gachagacha.jpg 追尾中のマルタイ(調査対象者)が、同行した浮気相手と “ガチャガチャ” に興じてます。 調査中はよくこんな場面に出会(でくわ)します。

 これを会社に帰ってから、報告書にまとめるのですが、いつも この “ガチャガチャ” のことを 何て書けばいいのか悩みます。 この報告書は私たち探偵社にとって、依頼者が私たちの仕事内容を確認・評価するための唯一の記録であり、いわば商品なんです。

 その報告書に、「二人はゲームセンターの敷地内に設置された “ガチャガチャ” コーナーに 20分間ほど立ち寄り、カプセルを購入しました」 なんて書けばいいのかどうか…。 まぁ いちばん分かりやすい書き方なんでしょうけど、報告書としてしっかりと書きたいので、「二人はゲームセンターの敷地内に設置された “玩具(カプセルトイ)” コーナーに 20分間ほど立ち寄り、カプセル自動販売機でいくつかのカプセルを購入しました」 みたいに書き直してみます。 するとやっぱり前文の “ガチャガチャ” という表現を使った方が分かりやすい。 だけど、その分ちょっと幼稚っぽい…。

 提出する調査報告書は、その後誰に読まれるのか分からないものですし、どんな立場のヒトにでも理解しやすく表現しなければいけないので、細かいところにも気を遣うんです。 これは一例ですが、私たちの提供する調査報告書の中のたった一字・一文が、その後の運命を左右する場合だってあるので、責任重大です。